ネイルの資格はどんなもの?
日本のネイル資格、『ネイリスト検定』とは?
爪のケアや装飾を高い技術により施すことができる職業を『
ネイリスト』といいます。
ネイリストとは和製造語で、全世界的には『
マニキュアリスト』『
ネイルテクニシャン』等と呼ばれます。
昨今はネイルが一般的に普及したこともあり、技術職『ネイリスト』への人気が高まってきました。
ネイリストになるには特に国家資格等は必要ありません。自称『ネイリスト』として開業することも可能です。
しかし、現在はネイルを職業にと考える多くの方が技術の指針として『ネイリスト検定』を受験されます。
ネイル検定(ネイリスト検定)とは『ネイリストとしての正しい技術と知識の向上を目的とした実践に役立つ検定試験』です。
JNA(日本ネイリスト協会)や、JNAから独立して発足した
JNEC(日本ネイリスト検定試験センター:通称ジェネック)、
INA(インターナショナルネイルアソシエイション)といった国内の団体が実施しているものが有名です。
これらの団体が主催する検定試験は国家資格ではありません。
しかし先述の通り、数多くのネイルサロンが、採用条件としてこれらの技能試験の合格を挙げていますし、ゲスト(お客様)も昔と違いネイルの知識が深い為、資格を持っているかどうかが重要なポイントになってきています。
ネイリスト検定の種類はどんなものがあるの?
JNEC主催『ネイリスト技能検定試験』 と、INA主催『ネイルスペシャリスト技能検定試験』 がネイリストの基本技能の資格試験となります。
上記試験に加えて昨今技術取得の必要性が向上している『ジェルネイル技能検定試験』が JNA・INA各協会主催で行われています。
その他、ネイル施術の際の衛生についての試験等、一般のお客様が安心してネイルサロンに通う為のガイドとなる試験も行われています。
各試験の特徴は以下の通りです。(※2012年9月現在)
※詳しい要綱はそれぞれ主催協会のHPからご覧いただけます。受験前に必ずご確認下さい
・JNEC: http://www.nail-kentei.or.jp/
・JNA: http://www.nail.or.jp/kentei/index.html
・INA: http://www.nail.or.jp/kentei/index.html
試験を受けるのにかかる費用や受験資格は?
受験1回につき : 約6,300〜15,750円 (2012年時点目安)
受験までにそろえる用具・練習資材等が基本的な物で約5万円前後です。
※それぞれはじめの級を想定。上位級になると別途そろえるものもありますが、基本用具はそのままお使いいただけます。初めて受験される場合は、プロの方や専門の講師が勧める用品をそろえるのが無難です。
必要な物は受験要綱に記載されています。使用が禁止されている物もあるので、必ず確認してそろえましょう。
★スクール・講座に通う⇒コースによっていろいろ(5〜20万)
メリット:コースやノウハウが充実している。模擬試験等が実施されているところも。
デメリット:用具等が決められており、入学金などに含まれることが多い。費用がかかる。地域によって開講されていない。
※ある程度期間も決まっているので強制的に試験に臨むことでライフプランが立てやすい。
最近はコースタイプも豊富なので費用・時間と相談してコース受講されると良い
★独学⇒実費
メリット:自分のペースで場所時間を問わず、学習を進めることができる。費用を抑えて受験に臨める
デメリット:検定の基本的な知識がない為、1から学習の必要有。最悪間違った方法で施術を覚えてしまうことも。
※DVDや単発の検定前セミナー、書籍、ネット等 情報源は増えてきているので、是非活用したい。初歩的な級は独学で受験される方も増えている。上級、プロフェッショナルを目指す場合はできるだけ専門のセミナーやプロの指導受けることも大切である。
義務教育終了された方が受験可能。(モデルの年齢にも制限があります。詳しくは要綱をご確認下さい)
※溶剤を使用したり爪の表面を削る等の施術内容が含まれる為、たとえ練習であっても成長期のお子様のモデル採用等は控えるようにしましょう。
JNECやJNAでは広く裾野を広げてネイル技術の普及を目指しており、昨今高校生の受験生も増えているとのこと。
INAの試験ではプロフェッショナル色が強い為、既にネイリストとして活躍されている方が受験されることが多く、協会でも高校卒業以上の方の受験が多いとのことでした。
上記にも記載したとおり、特にスクールに通う必要はありません。
子育てやお勤めをしながら独学でというケースも増えてきており、初心者向けの級から気軽に受験できるようシステムも確立してきました。
ネイリストにならなくても、正しいネイル施術の知識を覚えることで、間違ったお手入れやトラブルを回避することができますので是非トライしてみたい資格です。
例)JNECネイリスト技能検定試験を受験する場合
- 申込方法:申込書郵送 又は インターネット受付
- 申込期間:約1ヶ月間(※受験料支払い後手続き開始)
- 受験票到着(顔写真の貼付)
↓
- 試験
- 合否通知(※試験約1ヵ月後)
- 合格証書発送(※合否通知約半月後)
例)INAネイルスペシャリスト技能検定試験を受験する場合
- 申込方法:申込書郵送 又は インターネット受付
- 申込期間:約1ヶ月間
- 受験票・受験料払込用紙到着(※受験料支払い)
↓
- 試験(※認定証貼付の顔写真提出)
- 合否通知/認定証送付(※試験約1ヵ月後)
近年、インターネットでの受付が定着してきたようですが、同時に注意事項の確認漏れ等も増えているようです。
用意すべき物や受験料等、重要な項目も多数ありますので、要綱・注意事項は良くご確認の上受験に臨まれることをお勧め致します。
募集要項は各協会より取寄せることが可能です。各協会HPより、要綱のダウンロードも行っています。
随時確認しましょう
※上記受験の流れについてもご参考程度とし、必ず要綱にて詳細をご確認下さい。
ネイリスト試験に見事合格!これからどうする?
頑張りが報われ、晴れて合格されたあなた!
できればさらなる高みを目指して、次の級へすすみたいところ。
一休みして国内のネイルコンペを目標にするのも良いでしょう。
ネイリストのカリスマを目指して、認定講師・フランチャイズ展開・コンペチャンピオンと活躍するネイリストは憧れですね。
- サロンスタッフになる
2級、PA級以上を取得された方は、ネイルサロン等のスタッフ募集要項に当てはまる場合が多いようです。
サロンによっては初級に合格した時点で研修を条件に採用したり、逆に1級以上・サロンワーク経験者を募っている場合もありますので、求人をチェックしてみましょう。
- 自宅サロンを開く
ご自宅でサロンを開くことは資格無しでも可能ですが、ネイルサロンが認知され競争が激しくなってきた昨今、無資格で技術程度のわからない自宅サロンの敷居はまたがないでしょう。
少なくとも2級以上、ジェルネイル検定も合格している事業主さんが普通になってきました。
- 出張ネイリストになる
エステ・ヘアサロンのサポート、 ボランティアや、デイケア・グループホーム等での体験施術等でも出張ネイルも需要が増えています。
ネイリストは接客業であり、近年は心のケアの方面からも注目されています。ネイルが好きなだけではなく、人と接することが好きな方には活躍の場が無限大です!
これまで進出していない分野にもネイルが浸透していけば嬉しいですね。
- メディアに露出する
日本では有名アーティストのおかかえや、CM・映像で活躍するほとんどが、実力のあるサロンネイリストです。
実際に評価され、アーティスト自身が足を運んだり指名したりして常連になるケースがほとんどだそう。
この他、雑誌モデルの撮影時だけチップ・ネイルの施術を行う仕事や、雑誌掲載の為に最新アートのチップ見本を作製するお仕事もあります。
- 技術を売る
ネットでの販売を目的としたネイルチップ作成も良く目にします。サロンでのサイドサービスとして行っているチップ作成をネットでも注文可能にしている店舗も多いようです。
上記はあくまで一例です。海外で映画の特殊メイクの一種としてネイルを勉強する学生さんもおられるとか。
サロン勤務にとらわれることなく、自分の時間の中でうまく個人開業するネイリストさんもおられます。
一般の方に広くネイルが浸透した昨今、ネイルのお仕事は無数に広がります!
ご自身に合ったネイルのお仕事にチャレンジしてみてくださいね♪
実際に受験に必要なものは?
『いよいよネイリスト検定試験を受験してみようかな!』とお考えの方。まずはどの協会のどの検定を受けるか決めましょう!
先述の通り、JNEC主催のネイリスト検定ですと、国内の多数の初心者の方が受験される裾野の広い試験です。
ネイルの基礎を学ぶ為にもこちらを目指してみるとよいのではないでしょうか?
近年人気のジェルについても、JNECネイリスト検定3級の基礎技術が必要です。
そろえるべき用品も、今後のネイルライフに欠かせない必需品ばかりですので、是非きちんとした物を揃えたいですね。
参考までに、各種スクール・プロネイリスト様からも大変ご好評をいただいております、当店の検定用品をご案内いたします。
ご覧になってみてください。